2019年結成の東京ニューエイジハードコアデュオ六根がメンバーチェンジを経て初となる音源を発表。間違いなく前作「点と線」の延長にあり、その向かう先を明確に提示する4曲を収録したCDに、4月中旬～5月頭にかけて敢行したUSツアーの様子を記したZINEをバンドルした内容。 かねてから多くの人が六根の魅力の一つとして認識している通り、身を抉るようなリリックと横面をブン殴るような骨太のリフは変わらず。 加えて今作では百戦錬磨のプレイヤーを迎え入れ表現の機微に富んだドラムワークが盛り込まれたことにより、言葉の端々から感じる自己矛盾/えもいえない焦燥感/それに対する己克の精神を、より鋭く研いだ形でアウトプットしている。 1stアルバムの頃からその片鱗を覗かせていた静かな禍々しさを導入として、そこから3曲で一気に爆発する5分間の狂気を体感すべし。 ・・・・・・・・・・・・ インフォメーションによると付属のZINEは「現地レポの要素も多少はありつつ、ほぼパーソナルな"日記"」とのことですが、DIYツアーのドキュメンタリーとしてバッチリ完成されています。読みながら一人でニコニコしたりヒヤヒヤしたりおやおやと思ったりフムフムと唸ったりしました笑 岡野真人氏によるアートワークも激アツ！！ 【六根 on bandcamp】 https://roccon.bandcamp.com/album/tying-and-opening