

東欧リラプスファミリーの一員として知られ独自のハイブリッド・グラインドコアスタイルを確したるベルギーの古参LENG TCH'Eと、Abortedの結成メンバーであるGilles擁するフランスのWarscarsによる00年代の傑作グラインドsplit作品。リリースは2006年ってことでもうすぐ20年経ちますが全く色褪せないサウンドに脱帽ものです。
先攻LENG TCH'Eは2001年結成のベテラン。そこはかとなくスウェディッシュなスタイルを感じさせるフルレングスとは違い、このsplitリリースの翌年のフルレングスに向けてなのかちょっと凝った曲造りにシフトした過渡期を感じさせる楽曲。それでも元から持っていた勢いは衰えず、グラインドコアのルーツに忠実でありながら新しい何かを追求するスタンスを感じる8曲+カバー1曲を提供。
対するWARSCARSはGronibardのメンバーがやってるサイドプロジェクトのこと。LDOHとも共作経験ありとのことですがそのバックボーンを全く意識させないウルトラブチギレ系スピードナンバーをたっぷり収録してて、僕はGronibardよりこっちの方が断然好きですな(爆)。これに入ってるカバーだけ見てもラインナップはNapalm Death / S.O.B. / Extreme Noise Terrorというオールドスクール大好きぶりを発揮。もちろんその層にも好かれるサウンドでありつつ、もっとパワーヴァイオンス寄りの方のハートにも直撃するんでないかなと思ってます。
【Split on bandcamp】
https://bonesbrigaderecords.bandcamp.com/album/leng-tche-warscars