SOLD OUT
ー再入荷ー
2022年夏に単独作を発表したばかりの西東京代表パワー”ジャンキン”ヴァイオレンスDISHxRAGと愛知を拠点にブルータル極まりないマフィアンファストHCサウンドを展開するBravas 187による2022年際の際にリリースされたsplit作品。出会ってはいけないエクストリームコンポ―ザー両雄が遂に相対し必然的に発生した一騎打ちがここに実現。当店にもその火花の欠片が着弾いたしました。
先攻DISHxRAGは80年代後期にティファナで録音していた音源を当時の形のまま提供……というわけではないのですが、そういう事にしておきます。前作と比べストレートでパンキッシュなリフが目立つ楽曲を並べており、生まれながらにしてパワーヴァイオレンスをやることが決まっていたかのような声質と、グルーヴ/鳴り物兼任で楽曲をリードするベースが猛威を振るう6曲を提供。ラストは西之カオティックのカバー。
対するBravas 187も6曲。まず最初に多くのリスナーの耳を掴むのはこの重心の低い音作りとノーベロシティで容赦なくブッ放されるマシンガンブラストで、ゲストボーカルに迎えたPedro(from XGRIFOX)との相性も実にいい。タイトルがスパニッシュなのはDISHxRAGの前作と同様にやはりコロンビアンを意識しての事でしょう。
おそらく標榜する音楽的なスタイルは少し違うベクトルにあるのではないかと思うのですが、結果として良作となったこのマッチメイクがもたらすのは上質なウィードの香り。
パリパリの先進どころ2人の新作をチルのお供にぜひどうぞ。
【DISHxRAG on bandcamp】
https://dishxrag.bandcamp.com/music
【Bravas 187 on bandcamp】
https://bravas187.bandcamp.com/
【XGRIFOX on bandcamp】
https://xgrifoxpv.bandcamp.com/merch
ー下記余談ー
ワンマンスタイルに関して、2022年12月時点での個人的な見解を残しておきます。
フルメンバーであることが前提とされがちなエクストリームミュージックの中でほんの10年くらい前までどこか侮蔑を含めた言葉だった「ワンマンバンド」ですが、現在は数々のソロアーティストが素晴らしい楽曲を収録した名盤をリリースしているほか、一人が前提の他ジャンルでは"Bedroom producer"なんて言い方も浸透してる通り、その意味合いは昔と比べるとだいぶネガティヴな要素が薄れ、1人である事に対する色眼鏡をかけられることは良くも悪くも少なくなったように思います。
しかし、作品を発表する事そのものにはチームorワンマンの間に決定的な違いがある。
後者に関して実際的な作曲・演奏・録音・レイアウト等よりはるかに高い壁になるのは、出来上がったものに対して完成のラインを引き、それを世に放つと「一人で決める」ことだと思う。咳をしても一人。悩んでも一人。決めるのは一人。助言してくれる人や応援してくれる人がいたとて、一人である。あしたのためにその6(7だっけ?)リングでは一人。先述の全ては創作活動であると同時に圧倒的な孤独との闘いでもある。
小さいながらもディストロを抱えるレーベルオーナーとしては、一個人が、アイデアを絞り、試行錯誤し、孤独に耐え、自分の表現を作品としてアウトプットするまでにこぎつけたその事実に対して、まずリスペクトの気持ちを送りたい。
勘違いを避けるためにわざわざ言うと、「頑張ったで賞」の話をしてるわけではない。そんなものは存在しない。
これは曲の好き嫌いや出来不出来とは別の話で、極論音楽じゃなくても何でもいいんです。自分の中の"何か"を何らかの方法で形にしてアウトプットするのは素晴らしい事だと思いますってことです。
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