
2019年結成の以降活動を止めることなく続けてきたHETHの2025年ニュージングルが当店にも到着。
リリースインフォによると、今作は「強すぎる自己愛を抱き続けた結果、他者を愛することと自分を愛することを同一化させるために好意を寄せる女性を手にかけてしまう男」をテーマにしたコンセプチュアルな1作。
楽曲スタイルは違えど、この8分弱に及ぶ1曲はStubborn Father, Cudoa, 六根らにも似たジリジリと肌を削るような緊張感を纏い、静かな殺意を意識の底に滲ませながら息をするように展開していく。起伏と共に変化してくこの情景と難解な歌詞からカニバリズムをも想起してしまうのは私の解釈が飛躍しすぎなのだろう。
ともすれば纏まりと文脈を欠いてしまう長尺の楽曲を、ハードコアの芯を備えたまま劇伴に昇華するセンス。前単独作までの様式を引き継ぐGlenno氏のアートワーク。試聴(発表時点での)を是としないフィジカルフォーマットへのこだわり。そのどれもがHETHの今後の展開を期待させる要素であり、作品に詰め込まれた魅力である。
表現の一形態としてのハードコア。これがその異端であるかはわからないが、他に類を見ないことは間違いない。
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また、6月には自主企画にてリリースショウを開催する。
HETH pre.
“Tiny Garden“
2025年6月28日(土)
小岩BUSHBASH
HETH
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