近年見せつける圧倒的多作ぶりや先日のleech企画で繰り広げられたENEMAとの天下分け目の熱いバトルセットなど、「ドラムンベース」「パワーヴァイオレンス」「ワンマン」それぞれが内包するポテンシャルを次のレベルへ押し上げるが如く怒涛のライブ＆リリースを続けるDISHxRAGが、2023年末に初のフルレングスとなる作品をリリース！！！ 彼と知り合ってからというものありがたいことにリリースは毎回(だよね？)扱わせていただいていますが、いやはや本当に彼の積極性には頭が下がります。 そして何しろ今作は記念すべき1stフル。期待通りスタイルを一ミリもブレさせることなく展開するMIDWEST TOKYO POWER VIOLENCEの含有成分は「ベース/打ち込みドラム/SE/ボーカル」のみ。 愚直なまでにシンプル＆プリミティブ方面にタコメーターを振り切らせたオールドスクールPVナンバーとなっており、収録曲は新曲に加え過去作「ENSAYO RUIDOSA」からのピックアップなど現在までの活動の集大成といえる側面もありそうな内容。 個人的にはこのスタイルの真髄と感じているTr2,free speechやTr5,forgive and forgetの存在感が特に光っていると思いますが、過去作からの収録曲も自分でドラムを録っていた頃の録音とかなり違った質感に仕上がっていて興味深い。 さらに、B面頭(Tr.7 "042 meets 0568")には去年末にsplitをリリースしたBRAVAS187製のトラックも。実はアルバムタイトルを見たときは「420のアナグラムかな？けしからんな？」と思ってたのですが、この曲名で正しい意味を認識しました。田舎者ですみません爆 ラストには彼が以前から影響を公言し先日のleechアメリカツアーで対バンも果たしたというSORDOのカバーを収録。などなど、細部にまで彼のこだわり・情熱・そしてジャンルへの偏愛が詰まった渾身の一作。 各位、聴き逃すなかれよ。 【042PV on bandcamp】 https://grandesitosproducciones.bandcamp.com/album/dishrag-042pv