

2022年末にリリースされ大きな話題となったグラインド界の異端vs異端の強烈極まりないsplit作品が当店にも着弾。東のKANDARIVASと西のSWARRRM、どちらも新曲新録音を携えてがっぷり4つのぶつかり合いを展開!!
先攻を務めるKANDARIVASは現在のメンバー編成になって初の録音とのこと。サウンドメイクの妙については別作品の紹介にて所感を綴りましたが、今作ではそれまでメインコンポーザーであったTomoki氏に加えて、Kneeya氏、Kyosuke氏が作詞・作曲に参加しており、よりバリエーション豊かになった楽曲をお馴染みの"KANDARIVAS節"が彩る。また、2023年初頭に行われたレコ発atアースダムの際にMCでトモキさんの放った「僕たちは音楽で食ってるわけではないけど、音楽で生きています」という旨の言葉がマイハートを貫いたことも言及しておきます。そのマインドは新加入のメンバー諸氏にも共鳴し、グルーヴの高揚として楽曲・ライブパフォーマンスにも確実に現れている。
対するは神戸のビッグネームSWARRRM。現在のスタイルの雛型になったと個人的に解釈しているSplit (w/ Pastafasta)以降のサウンドをさらに押し進め、よりキャッチ―でメロディックになった2曲を提供。かつてこの世に「"歌える"グラインドコア」があっただろうか?
また、両曲共に我らがウルトラグラインディンギターメイヘムTakafumi Matsubara氏(Retortion Terror / BIRTH AND LOSS / GRINDLINK / ex.MORTALIZED)が参加していることも見逃せない点で、聴覚を通して感情を乗っ取らんばかりに襲い掛かる暴力的なまでの「+1 take」が楽曲に煌びやかな華を添えている。
全員必聴。ただし、心臓を握り潰される準備をして臨むように。