SIGN OF SIN, RED RAM AMBER, SETE STAR SEPT, SLUMBER SYNDROMEなどのメンバーを擁する国産スウェディッシュデスメタルグループによる前作DEMO以降5年ぶりとなるリリースは、フルレングスサイズのオリジナル曲のほかCARNAGE, GOD MACABRE, ENTOMBEDのカヴァー曲を収録したライブアルバム。 2016年の結成以降外タレのサポートアクトを含めた多数のライブを行ってきたバイタリティと、コロナ禍での制作期間を経て増やしたカード。それらを一挙に解き放った一夜の空気を完璧なプロダクションで閉じ込めた一作。 メンバー諸氏それぞれの芸達者ぶりをスカンジスタイルの一点に集約させた楽曲を展開していることはそのギミック・サウンドメイクから十分に伝わってきますが、ライブを直で観てると何故かちょっとハードコアマインドを感じてしまうのは僕だけでしょうか。「このへんが」とハッキリ伝えられないボンヤリした印象でしかないのだけれど。 さておき。 2022年12月11日。日本列島は確かにスカンジナビアと化した。CAASSIMOLARが、Early ‘90s styleが、HM-2が、冷たく乾いた風を極東の大地へ運んだのだ。 このアルバムはその証左である。