イタリアンデスメタルシーンの成熟期初頭に出現しエキセントリックな手法で独自路線を形成したDESECRATIONの活動最初期の作品のコンピ。内容は 1993年のEP "The Valley of Eternal Suffering" 1991年のセルフリリースのカセット”Abandon All Hope" 1995年の"Demo Tape" となっており、上記デモ以降"D-form"と改名して一作出したのち消息が途絶えているようで、活動を止めてウン十年経ってからの再評価＆コンピの再発という流れといった模様でしょうか。 楽曲中には90年代初頭にありながら強烈なSTOP&GOとテンポチェンジとひねくれまくったリフ、スラッシュメタルの魅力を残しながらプログレッシヴな展開を同居させている「攻めた」特徴がモリモリ。当時かなり前衛的だったらしいそのサウンドのためかイタリア国内でも知る人ぞ知る存在だったみたいですが、現代のリスナーが聴くとその全くキャッチーではない(誉)アンサンブルと超流麗なソロのマッチアップも普通に良さとして受け取れるのだから不思議なものです。 【DESECRATION on bandcamp】 https://despisethesunrecords.bandcamp.com/album/reincarnation-of-eternal-suffering-1991-1995