



2016年のデビュー以来抒情の粋を極めんと猛進を続けるスペイン/モランデレイ産ネオクラスティ―Knürによる2020年2ndフルレングスが7レーベル共同でのヴァイナルリリース。
前作のセルフタイトルや2018年の2作のsplitから地続き…というかスタイルそのまま地域密着な内容で、重さ・黒さを兼ねつつもブラッケンドと呼ぶには憚られる哀愁・抒情を前面に押しだした一作。手刷りのイラストをあしらったブックレットジャケに封入されていて、フィジカルからこれでもかと溢れるロマンティズムも最高にイケてます。
肝心の楽曲はというと、フリークスには耳なじみもいい心震わすスパニッシュリリックをDビートに載せ、クリーントーン、アコギ、ピアノ、テンポチェンジを用いた緩急でフックを加える王道欧州ネオクラで、先述通りのずっしり重い重量感とショートスパンでシンプルに流すテンション~解決までのコードワークのコントラストが面白い。
ほどよくRAWなプロダクションと決して流麗とは言えないギター(褒め)もエクセレント。
※入荷分全てブックレットジャケの端に折れがあったため値引きしています。(画像参照)
【Knür on Bandcamp】
https://chainbreakerrecords.bandcamp.com/album/saepre-aude